Polyunus

ポリウーヌス(多と一):「日々改善」をモットーに、1型糖尿病患者が多面性を表現し、磨きをかけるためのブログです。

「労働時間」の魔訶不思議

私の仕事場で使われる「稼働率」について思うところを書きます。

 

言いたいことを言わせてください。

 

 

時間と成果

私は昨年秋に裁量労働制に切り替わりました。

 

もともと入社してからフレックス制で働いており、残業代が支払われる環境でした(私はほとんど残業せずにいましたが・・・)。

 

コアタイム無しのフレックスということもあって、多く働いた分を別の1日でまるごと休みに変える、なんてこともできました。人によってあまりにその月働きすぎているようだと、早退したり始業を遅らせたりして調整しているケースもあったみたいです。

 

それが一転、現在はみなし残業代(裁量労働手当)をもらいつつ、ほぼノー残業でやってきました。

 

制度上は1分でも働けばその日勤務したことになるらしいので、やることが無ければ1分で帰ってもいいわけです。まあ、当然そんな空気感は微塵もなく決行できませんが・・・。

 

特に私がいる部署は技術本部ということもあり、拠点からの問い合わせ対応がありますからね。ゆるいコールセンター的に、9:00~17:30は対応の時間です(+それ以上残っている人が大半です)。

 

まあそれでも、このぐらいの労働時間でこのぐらいの手当て付き給料がもらえるのは私にとって美味しいです。ありがたい環境に恵まれたと思っています。

 

名ばかり裁量労働

でも制度には疑問が残ります

 

まずこの裁量労働制で働く社員、会社からは「稼働率」という指標でチェックされているようです。

 

「稼働率」というのは、ざっくり言えば「みなし残業代に値する時間を働いているかどうかの割合」です。

 

私なんて当然稼働率は平均を下回っていることでしょう。残業ほぼ無しでたまに早退までこなしますからね。

 

個人単位、課単位でチェックされるらしく、稼働率が低いと「労働時間が短い」と指摘される可能性もあるそうです。

 

個人単位でチェックしたときにあまりにも乖離があれば、仕事の割り振りが不適切なのかもしれません。課単位の数値が低ければ、うまく仕事が取れていないか人手が余っているかの判断ができるということでしょうか。

 

しかしこれには「分からなくもないが・・・」という苦しい理解しかできません。成果抜きにして稼働率だけを見るのはナンセンスだからです。

 

そもそも裁量労働制なのに「9:00~17:30」が暗黙の労働時間になっているのも不思議な話です。もちろん前述した「コールセンター的」立場からすれば仕方ないのですが、この労働時間自体は社内の勤怠管理システムにも表示されているものです。

 

つまり風土(職場の特徴)にも増して制度が「時間で働け」と言っているような不自然さを感じます

 

と、同時に1月からは働き方改革関連の規制が厳しくなるとのことです。長時間労働は是正を迫られます。

 

上からも下からもつつかれ、大いなる矛盾に困り果ててしまうのではないかと心配です。

 

幸い上長はこの矛盾についても指摘しながら課員に向けて話をしてくれました。「不満があるのは重々承知だが、サラリーマンは会社の方針に従うしかない」と。

 

また「労働時間を稼働率のために調整する必要はない。それはあくまでも仕事を割り振る立場のマネージャーやリーダーが考えること。」という言葉にほっとしました

 

無意味な労働時間の引き延ばしなんて、高級シャンパンをサイダーで割るようなものです。台無しです。

 

徹底抗戦

さて、私の立場は一貫して変わりません。「残業無しで成果を上げる」に尽きます。行けるところまで「意地でも17時半退社」で行きます。

 

時間の切り売りは嫌だからです。それと早く帰って美味しい夕飯を作りたいからです。

 

ちなみにまだまだ不思議なことはあるもので、時間の感覚が変なんですよね。

 

私の勤務している会社は1960年代からある古い(?)日本企業ですから、ご多分に漏れず多くの社員の有休が余りがちになります。「休む=サボる」のような思い込みが抜けないのかもしれません。

 

しかしよく考えれば分かることです。体調不良で有休を使うのは良しとされて、普段健康に働きつつ旅行に行きたくなったから有休を使うのは良しとされないのはおかしいですよね。

 

どう考えても転倒しています。頭に血が上って具合が悪くなるレベルです。

 

基本的に時間の切り売りだって同じです。2倍の時間働くよりは、2倍速で頭を働かせたいです。

 

そのために余暇時間を自己研鑽に当てているのです。それから健康管理も仕事のうち、とはよく言われますが激しく同意します。

 

自らのパフォーマンスを上げて素早く仕事をこなすことのどこに問題があるのでしょうか。

 

それを成果抜きにして「労働時間が少ない」と言われるのは耐えがたく、私は抗います。まだそのように言われたことはないですけどね。

 

まとめ

  • A:ぼーっとした頭で長時間労働をこなし、日ごろ余暇が少なく、体調不良で年に5日休む人
  • B:スッキリ冴え渡った頭でノー残業を徹底し、日ごろ余暇が多く、健康で皆勤なので年に1回5日分の有休を取って9日間の旅行に行く人

 

私はBを目指します。