ネスペ応募者と合格者の平均年齢の差から見えたもの
先日合格発表されたIPAの試験ですが、「いつごろ合格証が届くのだろう」と思ってサイトを眺めていました。
次月中旬に発送らしいです。
急いでどうこうなるものではありませんが、会社に資格登録してお金をもらうのが待ち遠しいです。いい年明けになりそうですね。
敵を知り己を知らば
しばらくサイト内をうろうろしていると、こんなページが。
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験:統計情報
応募者や合格者の平均年齢、勤続年数などの統計情報を見ることができます。
ネットワークスペシャリスト試験の合格者はどれくらいの年齢層なのだろう?と気になりました。
おそらく似たような業界でしょうし、合格者同士がライバルみたいなものですからね。
敵を知ろうと思ったのです。
見てみると、33.6歳でした。合格者平均より私の方が7歳ぐらい若くて嬉しくなりました。
ちなみに応募者は35.7歳。少し開きがありますね。
若さへの過信?
つい近くにデータがあるのでほかの試験についても見ました。
するとおもしろいことに、ほとんどの試験のほとんどの年度で「合格者は応募者に比べて平均年齢が若い」ことに気が付きました。
わざわざ分析するのが面倒だったので一見しての感想ですが、本当にかなりの割合でこれが成り立っているので間違いありません。
簡単な結論に飛びついて空想をふくらませると、こうなります。
中堅社員になって仕事が忙しかったり学習の体力が低下していたりするが、受けてみよう!
→思うように学習が進まなかった…。
偏見だらけで申し訳ありません。でも当てはまっている部分もあるかもしれません。
以前講演を聞きに行ったことのある脳研究者の池谷裕二さんによれば、加齢による記憶力の低下はウソらしいです。
しかし、「歳を取ったから記憶力が悪くなったのだ」と思い込むことによる記憶力の低下は現実にあるのだそうで。
私の職場にもいます。仕事がら新しい技術や新しい製品の知識は常に追っていなければなりません。
新しいことに触れるたびに「もう歳だから覚えられない」という方々です。
もっとも「歳のせいで記憶力が…」と言う人なんて、いたるところにいますよね。
ひょっとすると世のエンジニアもこの呪縛(自縛)にかかっているのかもしれません。
すなわち、持っている能力的には受かるのに「年齢」という思い込みが原因で受かっていない例がたくさんあるのではないかということです。
もちろん先に述べたように、仕事の忙しさといった外的要因もあるかもしれません。
でも2.1歳の隔たりですよ。
役職が急に変わるというのも考えられません。
あるいは「それこそ誤差じゃないか」という見方もあるでしょう。
ところが「応募者〉合格者」の図式はかなりきれいに各年度でほぼすべての試験区分に当てはまっています。
何かあるとしか思えず、ついつい空想がふくらんでしまいました。
能力を信じて取り組もう
若造がエラそうに言わせてもらうと、「自分の能力を信じて取り組もう」ということです。
やっぱり成功を信じ切っているかどうかがカギです。
正直結果を見るまでは当然不安な気持ちいっぱいです。でも、試験が終わる瞬間は「いつになく書けたな」という感触でした。
できる未来を思い描かないと、どうしてもそんな未来は訪れないのだなあと感じた統計情報でした。