泥の中の真実
- 作者: ミアン・サミ
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2018/07/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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はい、先日Kindleで読み終えた本の感想です。
今回読んだのは投資の入門書(?)です。
なぜこれを読んだかというと、少し収入が増えたのでせっかくなら投資しようと思ったからです。
書店で並んでいた気になる本をAmazonで調べてみたところ、関連商品の一覧にこの本があったので(遠回りしましたね)。
実は簡単な投資はやっています。と言っても月5000円、銘柄決めて自動積み立て→放置なんですけどね。
昨日久しぶりに見たら通算で数百円マイナスでした;
■まずはマインドセット
さて、本の内容は、まず心構えを正されるところから始まり、具体的な手法に終わります。
正直、初めタイトルを見たときには「この手のタイトルか〜」とうさんくささもあったのですが、その裏に真実が隠れているだろうと信じて買いました。…実際は自分の感覚を信じるでもなく、Amazonのレビューに多分に躍らされて購入を決めました。
で、開けてみるといくつかの質問から始まるのです。
筆者の定義する「奴隷」(プアマインド)に読者自身が当てはまっているかどうか、テストするわけです。奴隷は、「会社に依存している人」といったところでしょうか。
筆者のように新卒1年目でサラリーマンの生涯所得が稼げてしまっても、会社に依存していれば奴隷です。衝撃ですね。
私はバッチリ奴隷でした。まあ当然ですよ。でも単に結果を突きつけられるだけでなく、質問に対する答えを考えること自体が発見の連続で、価値のあることでした。
たとえば「年収3000万円にあこがれますか?」という質問。「はい」と即答した上で次のページを見ると、「年収が高いことにあこがれている時点でプアマインド」と斬り捨てられました。
筆者は年収1億のときにもお金が無くなって苦しんでいたそうです。それを聞くと確かにそうか…となります。
それよりも資産に着目するべき、というわけです。ロバート・キヨサキの本でも資産の重要性は説かれているので納得がいきました。
■あぐらをかく大男
続いて、「じゃあどうすれば奴隷を抜け出せるのか?」という話になります。
具体策登場か!?というと違います。潜在意識の話が入ります。
なるほど潜在意識(大きい私)は6歳くらいまでに形作られてしまうそうです。そんなものが、意識(小さい私)よりも圧倒的に強い力で行動を司っているのです。
幼少期に見聞きしたことがテープに録音されており、それ以降はただ録音した内容がテープで流れ続けるだけ…というたとえで解説され、そういうことかと知りました。
でも、これを書き換えることができるようです。それにはまず、自分がテープを流しているだけということに気づく必要があります。
そうです、メタ認知!
やっぱり自分を俯瞰するというのは大事なんですね。「マインドフルネス」というワードもちらっと出てきて、ああやっぱり関係しているんだなと感心してしまいました。
そして現状に気がついたら将来の肯定的イメージで語りかけるのだそうです。成功をイメージします。
「投資で失敗しない」などの否定系はNGです。こういう点からも、普段の言葉遣いなどにも気をつけて、肯定表現を心がけるべきだなと勝手に感じました。
さらには憧れの人を真似したりして、潜在意識のテープを書き換えていきます。「投資は危ない」とか「会社生活は一番安全」とか垂れ流しているテープを、新しい音声で上書きするのです。
■そして行動へ
最後はもちろん具体策が示され、巧みに行動へと誘われます。
この流れがとても良いなと思いました。
早速私も行動に移して、会社の確定拠出年金のマッチング拠出方法を確認したりNISA口座の開設準備をしたりしました。
残念ながらマッチング拠出は年に一度だけ申し込みを受け付ける期間があるそうで…半年くらいおあずけです。
ですが今知って良かったなと思えました。
フレンドリーな語り口で、分かっている側の人が、必死にアドバイスしてくれている感じがしました。
本当のことは往々にして埋もれているのでしょうね。