心を亡くす=忙しい
今週の前半はとあるメーカーで研修を受けており、10時開始なので気楽で良いです。
新しい製品の技術研修なので、知らないことがたくさんあって楽しいです。
さて本日はお昼にとんかつ屋へ行きました。
店先のメニューに目を通して、「定番のロースカツかなあ」「ヒレカツを1枚足しちゃおうかなあ」などと考えながら入店。
研修の昼休みは個人演習も含んでおり幅がかなりあったので、11時すぎには店に入りました。
この時間だとそれほど人もいなくて快適ですね。効率的です。
席に着くと、目の前の大きなメニュー画像が目に飛び込みました。ホエー豚のトマトチーズカツです。
私は新しいもの好きなので、飛びつくようにそのメニューを注文しました。
「少しお時間いただきます」と言われたので待っていました。
最中、まわりの人間観察に興じます。すると、やたら「ロースカツ定食」が注文されることに気が付きます。
私なりの浅はかな考察ではありますが、「日本人的、保守的だなあ」と感じました。
おもしろいほどに、来る人来る人が席につくなり「ロースカツ定食」と言うのです。
もちろん定番メニューということはあるのかもしれませんが、それにしても大人気です。
よほど私は新しいもの好きということが言えるかもしれません。
私はと言うと、ホエー豚を堪能しました。トマトとチーズの織りなすソースは絶品でした。
しかも客のことを考えてか、ソースのかかっている部分とかかっていない部分とに完全に分かれていたのです。
ソースがかかっていない部分は普通のとんかつソースをかけていただき、二度美味しい運びとなりました。
食事中も人間観察は続きました。お膳が提供されてもイヤホンを外さない人、食事中もスマホを離さない人。
現代の都会人は心を亡くしすぎではないでしょうか?
傍から見ると「冷徹だ」とか「心ここにあらず」とか、そんなふうにしか思えません。
1日24時間を惰性で繰り返しているようにしか見えません。
二度と同じことが体験できないこの一瞬一瞬を、もっと味わってほしいです。私が言う立場ではないですが。
最近は私も食事中にラジオを聞かなくなりました。食事そのものに集中し、味わうためです。
「いただきます」と「ごちそうさまでした」は有声音で発しています(扶養家族ゼロ人、一人暮らしのくせに)。
食事に集中すると満足感が違います。
思ったよりも少ない量で満足できます。
ひょっとすると食事という行為に集中することがマインドフルネス的効果をもたらすかもしれません。
いずれにしても、ぜひ一口一口を噛みしめてみてください。充実感が違うと思います。