スライディングウィンドウ
夏休みの宿題がようやく1つ公開できました。
水瀬いのりさんの曲です。
水瀬さんの歌を知ったのは、とあるライブイベントに別アーティスト目的で行ったときにたまたま見たのがきっかけでした。
事前に想像していた歌声よりも力強くかっこいい感じでした。楽曲も好みだったのでCDを買うようになりました。
最新アルバムからこの1曲を選んで叩いたのも、やはり楽曲のテイストがとても好みなためです。そしてドラムがちゃんと難しいという。やりがいありました。
もう一曲あるのでそれは後日公開します(音源編集中)。
■枠
撮影は4時間の枠で行いました。だいたいいつも4時間でスタジオを予約して撮ります。
内訳は、
・1時間セッティング
・2時間30分撮影
・30分片付け、撤収
です。
それが今回、久しぶりだったせいか、セッティングに1時間30分ほどかかってしまいました。
一人でマイクを8本セットするのって結構時間がかかるものなんですよ。スタンドを適切な位置に調整して、マイクケーブルをつないで、録音レベルを調整して…。
前後には普通のドラムセッティングとカメラセッティングもあります。盛りだくさんですね。
というわけで約2時間で2曲撮れました。
叩いている最中、「ここでミスしたらどうしよう」という緊張感との葛藤があります。何回かレコーディングをしたことがありますが、そのときにも同じものを感じました。
平常時とはやっぱり違う状態になりますね。それは悪い方向にのみはたらくとも限らないと思います。アドレナリンが出ているのか分かりませんが、なんとなく体感時間が伸びているような気がします。
撮った動画を後から見返して「よくこんなに速く叩けたな」と感心することがあります。でも、当の本人(自分自身ですが)は必死なので気が付かないんですね。
また、限られた時間の中で撮影しているというのもパフォーマンスアップにつながっているのではないでしょうか。
何時間でも撮れるとなったら多分あの緊張感は生まれません。
■スライム人間
同じことが仕事でも言えるなあと思います。
実は先に時間枠(労働時間の上限)が決まっていたら、それに合わせて柔軟に仕事できるのが人間ではないかと思います。
やらなければならないことをすべて優先度度外視にして逐次実行していくコンピューターのような働き方では無理だと思いますが、人間なのなら「これって実は時間をかけなくてもいいのでは?」ということを判断して優先度を調整すれば、案外何とかなるだろうと思っています。
話題の「働き方改革」ですね。
もちろん極端に労働時間と見合わない業務量を与えられたら厳しいかもしれませんが、ある程度は通用しそうです。
そもそもこういう規制の話がなかったら本当に労働時間なんて考えずに、湯水のように残業代をもらう(か、みなし残業だからただただ命のろうそくの炎を強く燃やす)ことになっていたでしょう。
枠とは、規制とも言えますし、目標とも言えますし、ノルマとも言えます。
昨日ちょうど私個人の中でも枠の強さを感じたエピソードがあります。
会社で個人が立てる目標というのがあります。10〜3月期と4〜9月期で、それぞれマネージャーと面談して目標を決めます。
私が今期決めている目標に、ある製品のよくある問い合わせ集みたいなドキュメントを公開するというものがあります。
前期も似たようなドキュメント作成を目標に掲げていたのですが、3月中の公開が間に合わず4月に少しずれ込んでしまいました(怒られたりはしないんですけどね)。
そんな過去の失敗から、今期は早めに作るぞと決心して「8月中に作り上げる」と頭に入れていました。
目標立案からしばらくして8月を迎え、最近は結構このドキュメント作りに時間を割いているのですが…これがなかなか終わりません。
ここで、「8月中」という言葉が頭の中を独り歩きしてくれていたことに助かりました。
ふと「9月中に公開すれば目標達成」であることに気が付いたのでした。
7、8月に必死でドキュメントを作っていたときは、締切が8月末のつもりでしたからかなり焦っていました。ですがそんなものは思い込み(というか自分で勝手に作り出した締切)だったのです。
締切が9月だと初めから思っていたらきっとまた遅れていたんでしょうね…恐ろしいことです。
何はともあれ人間、枠を作ればそれに合わせて行動できてしまうものだと考えるようになりました。