文系ドラマー理系ドラマー
ライブをやって来ました。※打ち上げ後の終電帰りなのでこの時間です。
共演者のドラマーたちとオタクな話ができてとても楽しかったです。
そしてドラマーに限らず共演者には色んな評価をいただきました。
「リニアフレーズお化け」とか、「フィルがインテリ」とか。
ちゃんと聞いてもらえて嬉しい限りです。
■文系と理系
なんとなく昔から思っていたのは、ドラマーに文理の別があるということです。
いや、何も実際の専攻を問うているのではありません。叩くドラムの系統のお話です。
文系ドラマーは、スネアやシンバルの音色コントロールに余念がなく、ダイナミクスも心得ています。そしてテクニックに執着しません。しっかり間があります。
理系ドラマーは、フレーズに趣向を凝らすのが得意で、メトロノームにきっちり合わせます。ちゃんと16分音符や3連符が正確に叩けて、おもしろいフレーズに飛びつきます。難しいことをこなすのに喜びを感じます。
明確に言語化したのは初めてですが、ざっくりとこんな分類があるように思っていました。この定義で言えば私は完全に理系ドラマーです。
というよりも私の特徴=理系ドラマー、正反対の特徴=文系ドラマーと置いただけなのかもしれません。
■文転
昔は本当に、顕著な理系型でした(実際の大学での専攻は経済学だったので文系です)。
簡単に言えば「難しければ難しいほど良い」ぐらいに思っていました。なぜでしょうね。
それが新しく入ったバンドのおかげで変わり始めます。
曲全体に調和するように、必要以上にうるさいフレーズは自重するようになりました。
それから何といってもダイナミクスを強く意識するようになったのは大きいです。今までは叩けているか叩けていないか、いわば0か1かの完全理系ドラマーだったのです。
ダイナミクスのおかげでだいぶ文系っぽくなってきたと感じています。20代半ばでも変われるんですね。
とは言え根底は変わっていないようで「文系の皮を被った理系」ぐらいの立ち位置です。やっぱり理路整然としているドラムは大好きですし、逆にそれを音楽のルール(リズム)の中で崩しにかかるのは楽しいです。
ハイブリッドなドラマーを目指していきます。