Polyunus

ポリウーヌス(多と一):「日々改善」をモットーに、1型糖尿病患者が多面性を表現し、磨きをかけるためのブログです。

精神的葛藤の有無

昨日はおよそ1ヶ月ぶりではないかというボルダリングに行ってきました。

やっているとすぐに前腕がパンプしてきて、「頻繁にやっていた頃はもう少し持久力があったのに…」と悲しくなりましたが自己責任ですね。

ですが、初見で登れた4級課題、5級課題がいくつかあったのは良かったです。

おそらく鈍っている部分は前腕で、肩や背中や指は成長していたんじゃないかと思います。なぜなら家でぶら下がってトレーニングしていましたから。

実践は久しぶりだったため、体幹や前腕などの部位は自宅トレーニングでうまく使えていなかった=成長どころか退化していたのでしょう。

■限界性能
ジムに行くと環境が力を引き上げてくれます。

まずそもそも課題があります。登りきるにはどうすればいいか?と試行錯誤します。

ゴールが明確なので、そこに至るまでの到達率が上がっていく過程が楽しく、また力も発揮できます。さっきはゴール2つ手前で落ちたのに、今度はゴール1つ手前まで行けた…などです。

当然のことかもしれませんが、ゴール1つ手前がもっとも力を発揮できます。課題を登りきるというチャレンジにおいて、成否を分けるのはそこなのですからね。

昨日も限界を超えて力を発揮したなと思う局面がありました。5級課題でしたが、ゴール手前で最後の一手がとにかく出しづらいのです。

ボルダリングはパワーでどうにもならない局面がままあり、バランスも大事なスポーツなのです。

その課題はまさに、ゴールのホールドを取ろうとして不安定になるという難しさがありました。

ですが、私は「5級課題で落ちている場合ではない」とか「あと一手、勇気を出せば行ける」という精神的葛藤を経たのち思い切って勢いよく手を伸ばしました。

なんとか、届きました。

この一瞬の葛藤、不安定のち安定がまさしく限界突破の証だと思います。

余談ですがこういう局面が非常に多いので、子どもの成長にきっといい影響を与えるスポーツに違いないと考えています。つまり簡単に諦めないという精神力の養成ですね。

さてさてもとに戻ると、限界を超えた力は声援によっても起こります。たまに知らない人が応援してくれたりします。

声援とはちょっと違う点で、「周りに見られている」感覚も大事だと思います。

これらさまざまな環境要因によって力が引き出されるので、ジムでトレーニングするのは効率的だなと感じます。

■楽に逃げる
では一方、自宅ではどうか。

課題はありません。人目も、声援もありません。

ということは限界を超えた力が引き出しにくいということです。

自分を追い込みにくい環境なので、思ったより筋肉に負荷がかかりません。

私がやっているのは、せめてもの課題と思って10秒指先でぶら下がり→そのまま3回懸垂という、「ゆる課題」です。

バーチャルな課題を作ることはできますが、力は思うように出ず、よほど有り余っていない限り懸垂1回時点で力尽き、諦めて壁を離れます。

そんなことを複数回行って、罪滅ぼししています。

しかしこのぐらいのゆるいトレーニングでも毎週何回もやっていれば力は付くものですね。

ジムのトレーニングボードで懸垂したら、今までよりはるかに楽に身体が上がって楽しかったです。実は家の垂直壁よりも、ジムの傾斜壁の方が脚の前方に障害物がなくてやりやすいのです。

そんなこんなで、ジムも自宅もともにメリットはあります。併用して強くなります。

早速明日もジムに行ってきます。