たったひと工夫
ここ1月のところ、仮想化についての社内研修講師を3回やっていました。そこで感じたことを書きます。
■I∩U
どうやってもコミュニケーションミスって起こるものですね。
入り口にホワイトボードを配置して、「机に置いてある出席簿に○をつけてください」と書いても、数人は書かない人がでてきます。
研修資料の意図を汲み取ってもらえず、実機の操作を誤ってしまったりもします。
お互いに自分の価値観で生きているので、それが少しづつズレを生んだのでしょう。特に新しいIT用語がたくさん出てくるので大変だったと思います。
そんな中で、客観的な指示が出せるのは効果大ですね。
1回目の研修で私は、入り口のホワイトボードに「前から4行目までの好きな席に座ってください」と書きました。
すると5行目(一番後ろの行)に座る人が続出したので、都度個別に案内することになってしまいました。
2回目の研修では後輩が「一番後ろの列は空けてください」と書きました。
今度は一人も5行目に座ることはなくなりました。
これには教訓を得ました。私が使った「前から4」と「行目」が伝わらなかった要因だと感じました。
前から数えるより後ろから数えたほうが正確で、速いです。
そして数学の行列の概念になぞらえて無理やり横方向のものを「行」と表現せずに、縦横関係なく「列」と言ってしまう一般的な言い方のほうが馴染みがあります。
人に伝わる表現方法、これからも勉強していかなければなりませんね。
■偏差値60の視線
研修は40人弱の受講生(オジサマ)に向けて行っていました。※1回だけ2年下の後輩30人向けにもやりました。
そこで思ったのは、常に前を見ている人は圧倒的少数であることです。10%もいないのではないでしょうか。
つまり目立ちます。
そしてたまたま発問して答えてもらったときにもしっかりした答えがすぐに返ってきました。
この件を通して、聞く側になったときに態度に気をつけようと思いました。間違いなく前を見ている少数に入ったほうが一目置かれます。
逆にずっと視線が下だと注意が向きません。顔を上げている人には、「あまり目を合わせすぎないようにバランスよく受講生を見よう」と気をつけていてさえ目が合ってしまいます。
日々の生活で何気なく取っている行動(癖)が思いの外自分に対する周囲からの評価につながっているのだろうと改めて思いました。